産後の骨盤管理について

出産後、体調がすぐれない方

腰痛に悩まされている方
 
関節痛や手足の具合が気になる方 
 
頭痛や肩凝りがひどくなった方

 

もし、貴女の症状の原因が、出産後の骨盤管理の仕方にあるのなら、私たちがお役に立てるかもしれません。一度、骨盤整復専門の当院へ、ご相談ください。

 

出産後の骨盤を考えるとき大切なことは、日本人と欧米人の骨盤の大きさや深さのちがいです日本人の骨盤は、小さく浅く、産道は普段の状態では、赤ちゃんが通るだけの幅がないのが普通です。これに比べて、欧米人の骨盤は、大きく深く、産道も赤ちゃんが何とか通れるだけの径をもっています。

 

言い換えると、欧米人の場合は、骨盤だけを考えると、それほど大きな問題を起こさずに出産できるのに対して、日本人の場合は、骨盤に大きな変化とダメージを残して出産することになります

 

このため日本では、古くから独特の「産婆さん」というかたちが発達してきました。

 

妊娠すると、ホルモンの作用によって、大きくなっていくお腹に合わせて、骨盤をはじめとした身体中の関節が徐々に緩み始めます。これに合わせて日本では、昔から産婆さんの指導によって腹帯を巻くことが当たり前に行われてきましたこの腹帯は、大きくなっていくお腹に対して、これをコントロールするように巻き方を変化させていきながら、日本人特有の、骨盤や関節の緩みすぎや、妊娠中の様々な問題に対応するための素晴らしい知恵と技術であったと、私たちは考えています。

 

そして、その骨盤のダメージが最も大きくなる出産のあとは、30~40日の安静と、産後の腹帯、三週間の洗髪の禁止や読書の禁止などが、産婆さんによって強く指導されてきましたこの安静期間はさきほど述べたように、出産時には靭帯を緩めるホルモンが産道を大きく開き、骨盤の仙腸関節や恥骨結合をはじめとする身体中の関節が大きく緩み、言い方を変えれば、個人差はありますが、許容範囲を超えて捻挫のような状態になった関節が、元の正常な状態に戻るための大切な回復時間といえます一説には、頭蓋骨のつなぎめ(解剖学的には、縫合とよばれている)も緩むため、洗髪や眼を疲れさせることも禁止されているといわれています。

 

出産後日本では、一週間から10日程度入院させるのに、海外では、1日か、2日程度で帰宅させることについて様々な意見がありますが、私たち、関節や骨盤を専門に扱う立場からすると、人種の違いやダメージの違いを考慮して退院時期が違うのは、当然だと考えています。現在の医学の目覚ましい発達によって、1000グラムにも満たない赤ちゃんが元気に育ち、大きな病気を抱えた女性でもお母さんになれる時代がやってきて、最先端の医療の進歩は、多くの命を救うことに貢献しています。

 

しかし、健康に普通に出産し、何の問題もなくその後の子育てができるはずのお母さんが、大きく体調を崩したり、精神的に不安定になったり、腰の痛みや手足の関節の痛み、出産前にはなかった頭痛や肩凝り、足のむくみなど起こしたりするのも、実は、産後の安静や体調管理が不十分なために起こっている可能性があるのです

 

最近は、妊娠中は本人も周りも気を付けて、慎重に扱われますが、出産後は軽く考えて、すぐに無理をしてしまう風潮があります。以前は「産後の肥立ち」という言葉がよく使われて、この時期の管理や過ごし方が、お母さんの将来の健康、特に更年期以降の身体の状態にも影響するため、大切にあつかわれてきました。

 

いま、悩んでいる貴女の腰痛や関節痛、体調不良は、このように妊娠中、出産後の過ごし方と、管理の問題が原因かもしれません。

 

当院では、カウンセリングと詳細なスクリーニングに十分な時間をかけて、今起こっている問題とその原因を探求し、痛みをほとんど伴わないソフトな整復法で、国家資格を持った専門の技術者が治療していきます。安心してご相談ください。また出産後、数年たっていても治療は可能です。